糞母日記

人生はつづいていく

親愛の情のぬけがら

用があり久しぶりに元夫と電話で話した。

私は元夫に未練は露ほどもないし、考えれば考えるほどに彼はくだらない人間だった。

でも、親しかった頃と変わらない口調で会話し電話を切った時、なんだか悲しくなった。

もう彼を愛していないけど、愛していた時の記憶はあって、親愛の情はもうないのにそのぬけがらは中々の存在感を持ってそこにあった。

今思えば、今思えばだけどその抜けがらの中身はいらないものだったよ。

でも、命がけでそれに在って欲しいと思った歳月が確かにあった。きらきら輝く美しい瞬間も、たくさん、たくさん。