糞母日記

人生はつづいていく

懐かしい匂い

人生で一番ノスタルジックな匂いはプリントゴッコの版を作るときにビカッ!てしたあとの電球の匂いです。

あれを嗅いだら泣き崩れるな。

寒い冬の日に両親と姉と(私には兄もいるけどとくに仲良くないから思い出の一員からハブってる)原稿を書いてビカッ!てやってインクをのせて一枚一枚ピッてした。

まだ若かった父と母、石油ストーブの匂い、おもちの食べ過ぎにちゅうい!という自分では面白いと思っていた年賀状の文言…うう…

 

 

その時は最後だって意識してなかったけど、

今思えばあれが最後だったなってことがたくさんある。

母と西新井で見た映画、おんぶひもで息子をおんぶしたこと、おばあちゃんとの会話。

今からでもできることもあるし、できないこともある。

そしてこれからは多分できないことの方が増えていくんだろう。

 

「行」を「御中」にするのが嫌い。

「ご」を消して「欠席」も消して「出席」に丸をつけるのも。

隙あらばへりくだろうとするのね。

へりくだりも謙遜もそれを美徳とか言うムードも大っ嫌い。