糞母日記

人生はつづいていく

LINEのメモ

LINEのメモに書いてあった、ブログに書こうと思っていたであろうこと。

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吉川晃司かと思ったらムロツヨシだった。

これはヒゲを生やしてグレイヘアーの男性がテレビに出ていて、

吉川晃司だと思っていたらムロツヨシだったんですね。

いつのまにかムロツヨシがちょいしぶオヤジ感を出していた。ただそれだけです。何も面白くないです。

連絡帳、マッキー…は買うものメモ。

「無から髪を出現させている赤ちゃん」というのは、

ハゲ頭に生えているホヤホヤの産毛のような髪を無理矢理縛っているものだからゴムでくくられている部分だけが髪密度が高くなりそこだけ髪を遠くから視認できる状態になっていたのです。

エコバッグがいつも足りないというのはそのまま、エコバッグがいつも足りなくなります。

この日も買った服をブラックホールが産まれそうなくらいギュウギュウに詰めて帰ってきました。

抱っこ紐からハラガケガメのようにはみだしている、というのは2歳の息子のことです。

大きくなったので抱っこ紐からニョキ、と手足が出ていて、抱っこ紐なんてもうおケツをチョイと支えているだけで、

そのことについて面白おかしく漫画にでも描いてアップするつもりだったんです。

でも面倒くさいのでやめました。

 

参考画像

ハラガケガメ

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愛がありますか?

うちの息子は今2歳。

 

と書き出して、

この文章のリズムはどこかで聞き覚えがある、と思った。

3歳、のほうがしっくりくるな。タタタタタタタタタタンタン…

とても懐かしくて、何度も何度も読んだリズム…

そうだ。

「ケリの明日美は元番長」だ。

実家にあった少女漫画だ。

確か題名は「愛がありますか?」。

検索したらAmazonにあった。

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懐かしい…

 

この漫画が物心ついた時からあって、

携帯もなかったあの頃、家にいて暇な時は実家にある黄ばんだ漫画を読んで過ごしていた。

ドラえもん、アラレちゃん、21エモン銀河鉄道999陸奥A子小さな恋のものがたり、草むらのちいちゃん…そして、「愛がありますか?」。

この表紙のLOVEと書いてあるトレーナーを着た女の子が明日美で、元番長。

確か、ボールけとばして男子の顔面にヒットしちゃって、ケリの明日美という通り名がついてしまって、

女の子達を守るためとかにケリまくっていて恐れられていたけど実はおしとやかになりたい…みたいな感じだった気がする。

で、自分の事を知っている人のいない学校に行きたくて、わざわざ遠くの学校に進学する。

そこで出会ったのが向かって左、STEPと書いてあるキノコ柄トレーナーを着たヨモツリョウくんで、リョウくんは水泳部。

ひょんなことから明日美のケリを見て、いい脚力だ!水泳しよう!となるのよね。

そして両思いになるんだけど、私の脚力が目当てなんだわ!みたいになるの。

右のJAPANトレーナーの男の子は、名前は忘れたけどリョウくんのライバル。

みんななんつートレーナーだよ。

この子はお金持ちの男の子で、明日美を超愛してくれるの。

幼心に、こっちの子の方がいいのに!と思ったわ。

JAPAN君の幼馴染も元番長で、でも同じく過去を隠したいんだよね。

美少女設定なのに、眉毛がテンテンでなぜ?と思った。

なぜか家にあった漫画は全部途中までしかなかったから結末が気になる。

Amazonで買うほどではないけど読みたいなぁ。

 

また読みたいものと言えば、マーガレットか何かの読み切りの「夕焼けプリンス」という漫画。

ヘンデルソン君という男の子が出てきた。

なみなみかんこ、という作者名を覚えていて、

ネットを使うようになってから検索してみたら波南カンコという漫画家で、

なんと自殺していた。

夕焼けプリンスは単行本に収録されていないらしい。

ググればなんでも出てくるような気がする世の中だけど、

出てこないものもあるんだなぁ。

 

私達はそれを誰かに押し付けている

引っ越したはいいけど下水とガスが使えない。

工事が終わっていないのだ。

でも、実家にいることに耐えられなくなって引っ越しを強行したのでした。

で、どのように生活しているかといえば、

ガスはどうにでもなる。

電磁調理器も電子レンジもあるしカセットコンロもオーブンもある。

下水はちょっと困る。

食器洗いは使った水を溜めておいて、窓から庭に捨てている。

お湯も出ないから手が冷たいが、昔はみんなこうしていたのだなぁ。

トイレも流せないから、介護用のポータブルトイレを使っている。

最初は使い捨ての、ペットシーツでできた袋のようなものを使っていたけど、

あれは15枚入りで1800円もするんですよね〜。

試行錯誤の結果、Amazonで1kg1000円で買える凝固剤と安いビニールを使っている。

脅威の消臭袋BOSがポータブルトイレにはまるサイズなら良かったのだけど、

LLでも小さかったのでビニールにある程度溜まったらBOSに捨てる。

ちなみにBOSは猫を飼い始めてから使ってるけど本当に臭わないからすごい。

 

で、人間は1日にバケツ一杯ぶんくらいの糞尿を排出しているのです。

ウンコは出したても臭いけど、時間が経つともっと臭い。

腐ったウンコとしか形容できない匂いがする。

みんな嗅いだことあるか?腐ったウンコ。

腐ったウンコは臭いぞ。腐った死体はもっと臭いだろう。

腐った死体の内部には腐ったウンコもあるのだし。

私達はそういう臭いものから目を背けて生活している。

目を背けてもそれはなくなりはしない。

誰かがどうにかしてくれている。

ビニール袋にずっしり溜まるウンコにシッコ。

これを無数の人間が毎日排出している。

それを誰かの手が、誰かの仕事が、どうにかしてくれている。

 

けものを追いかけ回し、殴り殺し、血を抜いて捌いて、残った骨や内臓はそのままにしておけば蛆が湧く。

そういうものから距離を置いて、パックに詰められた肉を買う。

ウンコを水に流してトイレには芳香剤を置いて、自分が一日どれだけのウンコを出すかも見ないで生きている。

グロテスクだとか不潔だとか言ってられるのは本来自分がやるべきことを誰かや何かに押し付けているからだ。

人類よウンコを直視せよ、そして下水にもっと感謝を。

 

(私達一家が現在ビニール袋にウンコしていることは誰も知らない)

当たり前だと見過ごしてることを

子供はその目を通して私に見せてくれる。

 

 

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最近引っ越しました。

元々テレビのルックスが好きではなかったのもあるが、

元夫が金もないのに買いやがった無駄に大きいテレビをこの家にはどうしても置きたくなくて、

我が家でテレビが必要とされるシーンは主に子供がゲームする時だけなのだしゲームを大画面でやりたい時はプロジェクターでやって、

テレビが必要だと思った時はプライベートビエラを買おう、という結論が出たのでした。

私はアマプラとかしか見ないし。

 

で、今日プロジェクターが届いた。

数年前断捨離熱が最も高かった頃、学生時代に15万で買ったプロジェクター(しばざきこうがcmしていた)をジモティという売買サイトで変な男にタダであげちゃった事を軽く後悔などしつつ(その男はプロジェクターのお礼だと言って赤いきつねを3個くれた。色々タダであげる募集をして粗大ゴミを引き取ってもらったが、ジモティ、あそこはヤベェぞ!!!!!)早速Switchと接続!

無事に壁に投影され、仲良く並んでマイクラをプレイする子供達を眺めていたら、

年少さんの娘が「まさか壁でゲームできるとは思わなかった…」とつぶやいた。

 

本来一万円だがお店の人が楽天スーパーセール後に元の値段に戻す際ゼロを一つ打ち忘れたというまさかのミスによりなんとなんと千円で買えた私のお気に入りの重い鉄フライパンで殴られたような衝撃だった。

 

光で投影してるなんて思わないよなぁ。彼女の中では「壁でゲームしてる」んだ。

電気を消した部屋で、壁から反射する光で照らされた娘の顔はなんだか神妙で、

ああ私はこの言葉をなんだか絶対に忘れたくないなぁと思った。

テレビの中に人がいると思わなくなったのはいつだったろう。

お母さんといっしょで自分と同じくらいの素人の子供が出てくると非常に憎らしくて「テレビから出てきたらぶちのめしてやるのに。」と思っていた。

今思うとやばい子供。

 

ちなみに小一の息子は「あーなるほど映画館システムね、了解了解」と早口で言っていた。

スパムおにぎり

ずっとスパムおにぎりが食べてみたかった。

先日、沖縄出身の知人がスパムをくれたので、

ついにその機会がやってきた。

 

コンビーフ方式の缶をくるくると開ける。

ちなみに私はコンビーフのことを意味わからん食べ物だと思っているのでコンビーフの缶など開けたことがないはずなんですけど、

スルスルと開けられたのは前世の記憶でしょうか。

みっちり入った謎ピンクで猫カン臭のするスパム…正確にはランチョンミートでしたが、

それはなんだか嫌な予感がする物体だった。

でもあんなにもスパムおにぎり!スパムおにぎり!と世間で人気なのだから美味しいに違いない。

いざ!実食!

 

 

ランチョンミートはまずかった。

わけわからんくらいまずかった。

塩と油と虚無の味がした。

私はとてもがっかりした。

 

 

人生は続いていく

風邪で欠席する息子の連絡帳を登校班の集合場所まで持っていく。

幼稚園は欠席の連絡はオンラインでできるシステムがある。

こういう所が嫌い、小学校って。

 

祖母が亡くなった。

長生きの末の老衰だったので、

切れば血が出るような悲しみではない。

 

すぐそこに死体がある。

普通に考えたらものすごい非日常なんだけど、

仏間に寝てる死体を私達は当たり前に受け止めて、

綺麗にしてもらってよかったねと死体を慈しんだりしている。

 

祖父は祖母を全く大事にしていなかったけど、

一人で「俺もすぐ行くからよぅ」なんて話しかけていた。

「さっさと死ね」と祖母を嫌っていた父の目が赤い気がした。

 

いつも爪の間に泥がつまってガサガサだった手、その手も晩年は白く細くなっていた。

いつも爪に泥がつまっていた、手はいつもネギの匂いがした。

祖母が動けなくなって、庭も畑も一瞬で草まみれになってしまった。

あれだけの土地を祖母は一人で綺麗に保っていたのだった。

 

死体の周りで子供達は遊び、喧嘩し、

死体の周りで私達はご飯を食べる。

死斑を化粧で綺麗に隠し祖母は横たわっている。

陽だまりで猫は何も関係ない顔して寝て、

死ぬ人、生まれる人、生きていく人。

LIFE GOES ON、

人生は続いていく。

懐かしい匂い

人生で一番ノスタルジックな匂いはプリントゴッコの版を作るときにビカッ!てしたあとの電球の匂いです。

あれを嗅いだら泣き崩れるな。

寒い冬の日に両親と姉と(私には兄もいるけどとくに仲良くないから思い出の一員からハブってる)原稿を書いてビカッ!てやってインクをのせて一枚一枚ピッてした。

まだ若かった父と母、石油ストーブの匂い、おもちの食べ過ぎにちゅうい!という自分では面白いと思っていた年賀状の文言…うう…

 

 

その時は最後だって意識してなかったけど、

今思えばあれが最後だったなってことがたくさんある。

母と西新井で見た映画、おんぶひもで息子をおんぶしたこと、おばあちゃんとの会話。

今からでもできることもあるし、できないこともある。

そしてこれからは多分できないことの方が増えていくんだろう。

 

「行」を「御中」にするのが嫌い。

「ご」を消して「欠席」も消して「出席」に丸をつけるのも。

隙あらばへりくだろうとするのね。

へりくだりも謙遜もそれを美徳とか言うムードも大っ嫌い。