映画「イエスタデイ」
Amazon primeでイエスタデイという映画を見た。
スーパーで働きながら歌手を目指すもパッとしないジャックがひょんなことから「ビートルズが存在しない世界線」に飛ばされ、
ビートルズの歌を発表してスターダムに…という話。
主人公がとことん善人で、ハッピーエンドなのが良かった。
「ビートルズが存在しない世界線」でジョンレノンが生きていたシーンは泣いてしまった。
78歳になったジョンレノン、見てみたかったよなぁ。
見終わってからもずっと暖かい余韻の残る映画だった。
映画のことを思い出しながら、夕食の準備中にビートルズを聞いた。
in my life、オブラディオブラダ。
人生は祝福されている、と唐突に思った。
そんなことを思えない状況の人がいることはもちろんわかっている。
私にも死んでしまえたらどんなに楽だろうと思う日々があった。
それでも、「人生は祝福されている、と思わずにはいられないような美しい瞬間が、
人生にはあるかもしれない」。
ある、と断言はできないが、人生を終わりにすることはその可能性をゼロにすることだということは断言できる。
今この瞬間からとにかく逃げ出したいんだ、というほどのつらさを抱えている人には綺麗ごとに聞こえるかもしれないけど。
いろんなことがあったし、毎日いろんなことが起きる。
死のう、とは思わないけど、「死んでしまいたい」と思ってしまうほどの悲しさに呑まれそうになることは今でもある。
それでもこんな、人生は祝福されている、と思うような美しい夜がある。
優しい映画、美しい音楽、愛らしい子供達、きらきらと光る私の選んだスノードーム。
繰り返される生活の営み、命の匂いがする子供達の肌。
世界は美しい、と思わずにはいられないような素晴らしい夜がある。
命はきっと祝福されている。
人生がつらくても、終わりにしか進めない時間の中だとしても。